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バスト
Breast
陥没乳頭・乳頭肥大
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陥没乳頭
本来なら乳房の上に突出している乳頭が、くぼんだようにもぐりこんでしまっているのが陥没乳頭です。これは乳頭の発達が不充分なために起こるとされていますが、このままですと出産後の授乳の障害になりますし、アカが溜まりやすいために炎症を起こしやすいなど、あまり良いことはありません。何より見た目を気にして深刻な悩みにおちいってしまうというのが、一番の問題です。
陥没乳頭の治療には、乳輪部分に放射線状の切れ目を入れて縫合する、という手術が一般的です。しかしこの方法では、乳頭に切開痕が残ってしまうため、新たな悩みの元にもなりかねず、さらに術後に血行不良を起こす可能性もありました。そこで当院ではまったく異なるアプローチで治療を行います。
まず乳頭の付け根あたりの4箇所に、小さな穴を開けます。そこから特殊な器具を用いて、乳頭を引き込んでいる組織を調整します。これにより、それまで乳頭を乳房側へと引き留めていた力が解除されます。あとは乳頭の位置や形を調節し、極細の糸を通して固定します。
この手術では、顕微鏡下で行う「マイクロサージェリー」で使用する器具を使います。非常に繊細な作業のため経験やカンが求められますが、ごく小さな穴からすべての操作を行うために縫合の必要がなく、しかも手術跡の心配がありません。
重度の陥没の方でも乳頭は完全に露出しますし、授乳にも影響はありません。入院・通院は不要で、手術当日からシャワーも浴びられます。
乳頭肥大
通常よりも乳頭が大きいのが乳頭肥大です。これは乳頭が長すぎるという場合と、直径が大きすぎるという場合の2種類があります。これまでは出産後の授乳を終えた女性に多かったのですが、近ごろでは未婚の若い女性にも増えているように感じます。ですがいずれの場合でも、組織を切除して大きさと形を調整し、ていねいに縫合することで治すことができます。
傷跡は目立ちませんし、縫合には溶ける糸を使いますので抜糸のための通院も不要です。また手術当日からシャワーも浴びられますので、日常生活への支障はほどんどないでしょう。
こうした悩みは人に相談できるものではありません。たとえ相手が専門家である医師であっても、話しにくいものでしょう。そのお気持ちはよく解ります。ですが当院では女性の悩みに幅広く対応していますので、必ずやお力になれると自負しています。悩んでばかりいても何も解決しません。ほんの少しの勇気をもって、ぜひご相談にいらしてください。
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