術後の入院・通院が原則不要で、従来法以上の治療効果が得られる。当院ならではの卓越した治療法の特徴を、まとめてみましょう。
超音波トリプルメリット法
全体を通じて、ハイテク機器を使用していることにお気づきかと思います。これらの機器は北村式整形術に欠かせないものではありますが、これら最新技術を導入したからといって、誰もが簡単に素晴らしい結果を得られるというものでもありません。そこには豊富な症例に基づいた、熟練のテクニックが必要不可欠です。
そうした技術と経験の結果として、満足のいく治療効果とキレイな仕上がりを得ることができるのです。
メスを使わない美しい仕上がり。 カリフォルニア式局所麻酔で、痛みにも配慮しています
どんな手術であっても、患者様にとっての心配ごとは「痛み」でしょう。当院では麻酔効果が高く体への負荷が少ない「カリフォルニア式局所麻酔」をさらに改良して使用していますので、痛みの心配は不要です。
また麻酔と同時に「ハイドロダイゼクション」という処置を行い、汗腺を周辺組織から分離させ、スムーズに手術が行えるようにしておきます。
そのあと、皮膚に直径数ミリの小さな穴を明け、そこから特殊な器具を差し込んで汗腺へアプローチしていきます。この器具は先端が丸みを帯びていますので、皮膚にいらぬダメージを与える心配もありません。
ベイザー超音波&レーザーで、確実な治療を行います
汗腺の破壊には「ベイザー2.0」という最新機器を使用します。これは最大36000Hzという破壊力と選択性、優れた操作性を兼ね備えた超音波機器です。
何より優れているのが「選択性」で、これは破壊するべき汗腺類と傷つけたくない神経や血管などを区別し、汗腺だけを破壊することができるというもの。この特性により、大事な組織をできるだけ傷つけず、汗腺類だけを取り除くことが可能になりました。これこそ北村クリニック独自の方法なのです。
また当院の「ベイザー2.0」では、超音波の発信部分にさらなる改良を加え、今まで以上に安定した出力で治療を行うことができるようになりました。
秒速36000回の高速で振動する新テクノロジー
「ベイザー2.0」は、その先端部分を高速で伸縮させることで超音波を発生させています。そのスピードは1秒間に36000回という超高速度。そこから発生する振動エネルギーによって、組織を破壊していくのです。
ですが、どのような組織も同じように破壊されていくわけではありません。ベイザーの周波数や出力を調整していくと、柔らかい組織は破壊され吸引除去されますが、弾力に富む血管や神経組織は共振を起こすため、傷つけずに残すことができるのです。つまりベイザーの振動周波数の設定によって、特定の組織だけを破壊し、そのほかの組織を温存するということが可能になります。
この「選択性」こそが「ベイザー2.0」の特徴であり、その導入によって、当院のわきが・多汗症治療は完璧に近づくことができたのです。
レーザーの併用でさらに治療効果アップ
「レーザー(LASER)」とは「人工的に発生させた指向性を持つ光」です。自然光のように四方八方に拡散せず、単一の方向に直進する性質を持ち、方法次第では強いエネルギーを持たせることも可能です。
当院ではアメリカの厚生労働省にあたるFDAが認可した、最新のレーザー機器を治療に活用しています。これを使うと術前に皮下組織を柔らかくし、手術がしやすくなるばかりか、術後の回復を早めることもできるのです。高い治療効果を発揮する「ベイザー」とともに、従来法を上回る治療を行えるようになりました。
ですがこれらのハイテク機器は、導入しただけで高度な治療が行えるというものではありません。豊富な経験に培われた技術が、どうしても欠かせないのです。
患者様の年齢や皮膚の状態に合わせて、最適な状態に機器をセットアップすることが必須ですし、施術にあたっては「職人的なカン」や、経験から来るセンスも重要です。言葉や数値では表現のできない領域ですが、そこまで踏み込んだ判断力…美容整形医としての総合力の高さが、問われる部分でもあるのです。
強力な吸引力で抜群の効果!特注の吸引器で汗腺類を除去
術前の「ハイドロダイゼクション」、そして「ベイザー2.0」によって汗腺は破壊され、ある程度の吸引除去を同時に行います。ですが破壊された汗腺を根こそぎ取り除くには、より強力な吸引器を使用してしっかり吸引除去する必要があります。
ここで使用するのが北村式カニューレと特注の吸引器です。
カニューレは先端に穴の開いた細長い金属管で、皮下に差し込んで脂肪の吸引などに使われます。従来からある手術器具ですが、一般的なカニューレは管が太かったり操作性が今ひとつだったりで、その性能に満足できずにいました。そこで穴の角度や大きさ、管の太さなどを変えて何度も作り直し、より作業効率の高いものに改良しました。それが北村式独自のカニューレです。
吸引器についても、私はその性能にはどうも不満がつきまとっていました。一般の病院で使われる吸引器の吸引力は約50Torr(トール)で、汗腺をキレイに取り去るには不充分だと判断したのです。そこで吸引力が100Torrと、二倍のパワーを持つ吸引器をオーダーし、それを使用しています。これならば、破壊した汗腺を素早く、確実に吸引除去することができます。
DEC(高周波器)でさらに確実な効果を
わきにある汗腺の数や分布範囲は人によって異なります。かなり広い範囲にびっしりと汗腺が分布していると、ベイザーといえども「取り残し」が出てしまいます。そうした汗腺を確実に除去するために、当院では「デジタル・エレクトロ・コアグレーター(DEC)」を使っています。
このDECとは、高密度の高周波を発生させ、組織を瞬間的に蒸発させる新テクノロジーなのです。
この方法には多くのメリットがあるのですが、代表的なところでは次の二つです。
・周囲の組織を傷つける心配が少ない。
・ミリ単位以下の精密な結果を得ることができる。
このDECは、3.8メガヘルツ×140ワットという、高密度の高周波シグナルを細胞に作用させます。そのエネルギーによって、取り残した汗腺をていねいに破壊分解していくことが可能になります。
この高周波は、メスやハサミのように周辺の細胞を傷つけることはまずありませんし、ミクロ単位の精密な操作ができるうえ、組織を瞬間的に分解してしまうことで感染の危険も回避できるという特徴を持ちます。
「ベイザー2.0」による汗腺の破壊に加え、DECという高周波器による分解を組み合わせた結果、これまで80%前後であった汗腺除去率を、98%という高レベルにまで高めることができました。従来法では、術後も「まだ少し臭う」というレベルだったものが、この治療で「臭いも汗も、全然気にならない」というレベルにまで進化したのです。
ファイバー・スコープで確認し、完璧な治療を
ベイザーによる破壊、北村式カニューレでの吸引、高周波で分解という3つのステップで、汗腺は徹底的に除去することができました。ですが北村クリニックでは念入りに、完全に汗腺類が除去できたかどうかの確認をします。
ここで活躍するのが、もうひとつの新テクノロジーであるファイバー・スコープです。
このファイバー・スコープはアメリカ製の進化型で、HILUXランプとHYPER・HAD・CCDを使用しています。そのため患部を明るく照らし、はっきりとした高品質画像として見ることができるのです。
このファイバー・スコープを、ワキに明けた穴から挿入し、汗腺の処理の状況を確認します。もしまだ汗腺の取り残しがあったなら、再び高周波で処理します。この作業を何度か繰り返し、治療に万全を期すことによって、患者様にもご満足いただける高い治療効果を生み出せるようになったのです
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