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鼻の整形
Nose
鼻先を高くする
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鼻先をツンととがった形に整形すると、それだけでシャープで引き締まった印象になります。こうしたご希望に対して多くのクリニックでは「L字型プロテーゼ」が使われているようです。これは鼻筋から鼻の頭までを一気に高くしてしまう方法なのですが、安全性と仕上がりの点で理想的とはいえないと私は考えています。
寒い冬に外に出ると、すぐに鼻の頭が冷たくなってくるものですが、これは鼻の頭の血行が良好でないためです。そうした部分に異物を埋め込むと炎症を引き起こすことがありますので、安全面でおすすめしかねます。
またご自分の鼻を触ってみると判りますが、鼻筋の軟骨にはある程度の硬さがあり、鼻先の軟骨は柔らかです。そこに硬いプロテーゼを挿入してしまったら、どうしても仕上がりが不自然なものになってしまうでしょう。
こうした理由から、当院では鼻筋と鼻先の手術内容を使い分けています。鼻筋を高くするときはI字型の「高分子プロテーゼ」を、鼻先を高くしたいときは「耳介軟骨」、つまり耳の後ろの軟骨を少しだけ取り、それを加工して用います。
まず耳の後ろを小さく切開して、軟骨を少しだけ採取します。それを1ミリ程度の大きさに細かくし、鼻に合うように加工したあと、鼻の穴から挿入し、形を整えます。軟骨を取ったからといって耳の形が変わるようなことはありません。
挿入した軟骨はその場所に生着しますから、本来の柔らかな感触はそのまま、鼻先だけを高くすることができるのです。外からは見えない場所を切開しますから傷跡の心配はありませんし、腫れも目立たず、手術当日から洗顔やメイクもできます。また縫合には溶ける糸を使いますので、抜糸のための通院も必要ありません。
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