フェイスリフトの手術について患者様によく聞かれることが術後の経過やダウンタイムについての質問です。
「1週間はくらいは腫れが引かないと聞いたけど?」
「包帯でグルグル巻きにされるなんて無理…」
こうした不安をぬぐい去ることができず、手術を受けるのをためらっているという話は、ほとんどの患者さんが口にされます。
進化した現代のフェイスリフトでは、このようなことはまずないのですが、それでも手術の方法や手際によっては、傷跡やダウンタイムの問題が起こることはあり得ます。
そこで私は従来のフェイスリフトに多くの工夫と改良を加え、この問題を解決しました。それが北村クリニックの「トリプル・コンバインド・リフト」です。この手法には過去のフェイスリフトにはない、いくつものメリットがあります。
トリプル・コンバインド・リフトの特徴 |
- 効果が大きく、持続期間も長い
- 腫れが目立たない
- 当日から、洗顔・メイク・シャワーもOK
- 入院・通院の必要がない
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過去の手術法と比較すると夢のような方法です。
フェイスリフトは多くのクリニックで行われていますが、その方法はクリニックごとに差がありますし、執刀する医師の技術力によっても、結果は大きく異なります。当院の「トリプル・コンバインド・リフト」は繊細な作業と高い技術力が必要ではありますが、それだけに医師も患者様も満足のいく、自然で美しい仕上がりを安全に得ることができます。
皮膚だけでなく脂肪層と筋膜まで同時に調整
日本人は欧米人と比べて皮膚が厚く、その下にある脂肪層も厚めです。そのため皮膚だけを引き上げてもシワが伸びにくく、満足のいく自然な仕上がりを得にくいうえ、その効果も長続きせず、短期間のうちに若返り効果が薄れてしまって再手術を受ける…というようなことにもなりかねませんでした。
また手術の方法そのものも、耳の前方を大きく切開する方法がとられていたこともあり、術後の入院・通院が必要であったり、手術跡が目立たなくなるまでは人前に出られない、というデメリットもありました。さらに術後の皮膚に大きな負荷がかかり、そのために傷跡がケロイド状になってしまうことさえあったのです。
肌や髪、瞳の色が違うように、人種が違えば体型や体質も異なります。海外で使われている手法をそのまま日本人に当てはめるのでは、うまくいかないことも多いのです。
そこで私は日本人に適した手術法の研究を始め、小さな切開で大きな効果が得られる「トリプル・コンバインド・リフト」を開発しました。
まず切開線は、耳の付け根の極めて目立たない部分におきます。この傷も時間と共に白っぽくなり、ほとんど分からなくなります。そしてまず、だぶついた「脂肪層」を整えます。次に、表情筋膜(SMAS)を引き上げます。そして最後に、余分な「皮膚」を引っ張り、除去します。
また、当院ではSMAS(表在性筋膜)だけでなくリガメント(靭帯)を処理することで、さらにフェイスリフトの効果をアップさせています。
リガメントは皮膚と深部組織を連結する「ひも」のようなものとお考えください。
老化によりこのリガメントが緩んできます。その場合には、そのリガメントを一旦切り離し、引き上げを行った後、再度正しい位置に固定しなおします。つまり「脂肪・筋肉・皮膚」の3つの層を同時に整えるため、従来の方法に比べて傷も目立たず、素晴らしい若返り効果を上げることができるのです。
各層の剥離と引き上げについて
皮膚と脂肪、そして筋膜の各層は、それぞれを傷つけることのないように、ていねいに正確に剥離することが肝要です。特に重要なのは筋膜です。筋膜は繊維状の組織が網の目のように組み合わさった構造をしていますが、不注意な操作によってこの網の目構造が傷ついてしまうと、広範囲にわたる自然なリフトアップができず、部分的に引きつれたような結果になりがちで、いかにも不自然な仕上がりになってしまいます。
また皮膚を剥離するときは、その下の脂肪層をわずかに残した状態で剥がしとるようにします。こうすることで皮下の深い部分の組織を温存し、術後の回復を順調に保ち、ナチュラルに仕上げることができるのです。
このように、フェイスリフトは美容整形のメニューの中でも慎重でていねいな作業を求められるものであり、執刀医のテクニックや経験がダイレクトに結果に表れる、医師にとっては難しいものなのです。
組織の縫合について
さて、各層を引き上げて余分なものを取り除いたあとは、その状態が持続するよう縫合固定していくのですが、ここにも当院ならではの工夫があります。従来、多くのクリニックで行われてきた縫合法は皮下組織と脂肪層、筋膜をひとまとめにくくりつけるようなやり方でした。ですがこの方法ですと固定が不十分になりやすく、引き上げた組織が元の状態に戻ろうとする力が働いて、時間の経過とともにリフトアップ効果が薄れてしまうというケースが少なくないのです。
そこで当院では、皮膚と脂肪、筋膜の各層を複数箇所で細かく縫合・結合したうえで、それらリフトアップした組織全体を軟骨などの安定した組織にしっかりとつなぎ止め、組織の変動を防いでいます。こうすることで、手術によって得られたリフトアップ効果の持続性を高め、ナチュラルな若さをより長く保つことを可能にしているのです。
リガメントの処置について
皮膚と脂肪層と筋膜は層状に重なっていますが、それらをつなぎ合わせる「リガメント」という組織があります。これは体の表面を覆う皮膚と、より深い部分の組織とを結ぶ「ひも」のようなもので、このリガメントがあるおかげで、脂肪層も皮膚もずれたり歪んだりすることなく、そのままの状態を保っていられるのです。ですがこのリガメント、フェイスリフトを行う際には少々邪魔な存在になります。組織を引き上げるときにリガメントが抵抗になって、思うような効果を得られないのです。
そのため北村クリニックでは、各層を剥離するときにこのリガメントもていねいに切断し、リフトアップ後に適切な位置に固定するようにしています。こうすることでフェイスリフトの若返り効果をより高め、自然な若々しさをより長く保つことがで
きるようになります。
細かなことではありますが、こうした細部まで気を配り、完璧を目指してこそ、満足のいくフェイスリフトが可能になるのだと私は考えています。
「トリプル・コンバインド・リフト」の手順
まず耳の付け根のすぐ前のあたりを、耳の凹凸に沿ってていねいに切開します。そして脂肪層のだぶつきを整えます。次に脂肪層の下にある表情筋膜(SMAS)を引き上げ、調整します。最後に表面の皮膚を必要なだけ引き上げて、余分な部分をカットし、ていねいに縫合します。
脂肪層や筋膜はアメリカ製のファイバースコープを使用し、実際の引き上げ具合をこまかく確認しながら調整します。切開線の長さは必要最小限に抑えますが、この傷は時間と共に、ほとんど分からなくなります。
また従来法ですと術後1週間は強い腫れが表れ、状態が落ち着くまでには1ヵ月以上の時間が必要でした。ですが「トリプル・コンバインド・リフト」ならば腫れが目立つこともなく、手術直後から自然な仕上りが得られます。
所要時間は2時間程度で、「カリフォルニア式局所麻酔」をベースにしたオリジナルの「4段階麻酔システム」を使いますので痛みの心配はいりませんし、入院も通院も原則として不要です。
もちろん、包帯やギプスの必要もなく、洗顔・メイク・シャワーは当日から、シャンプーも翌日からOKです。特殊な縫合方法で行うため、抜糸の心配もありません。
「その日一日だけですべて完結する若返り治療」。それが北村クリニック独自の「トリプル・コンバインド・リフト」なのです。
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