美容整形に最適化された最新の麻酔法
手術となると誰でも気にするのが「痛み」の問題です。まして美容整形はけがや病気を治す一般の医療とは事情が異なりますから、痛みも含めて患者様へのストレスは可能な限り軽減することが本来の姿です。
そのため北村クリニックでは「日本麻酔科学会」に所属し、常に最新の情報を取り入れ、麻酔についてもさまざまな配慮を払い、改良や工夫を加えてきました。その特徴は以下の通りです。
これらの特徴について、ひとつずつご説明していきましょう。
ちょっと難しい話になってしまいましたね。判りやすい例でお話ししましょう。
海水浴に行ったとき、海水の水しぶきが目に入ると違和感とともに痛みを感じます。これは海水と人間の体液の塩分濃度が大きく異なる…つまり「浸透圧の差」によって起こるものです。ところが、ドライアイ用の目薬などは、それを使用してもこうした痛みを感じることはまずありません。それは、浸透圧を人間の体液とほぼ等しく調整してあるため、つまり「浸透圧の差」がほとんどないからです。試しになめてみると、どちらも「しょっぱい水」には違いないのですが、その濃度が異なるために、こうしたことが起こるのです。
麻酔液についても、同じことがいえます。
通常の麻酔液は配合成分の関係上、人間の体液とは浸透圧が異なりますから、注入するときに痛みを感じます。ですがアメリカで開発されたカリフォルニア式局所麻酔は、浸透圧はもちろん、Ph(ペーハー)値まで人間の体液とほぼ同等に調整してあります。そのため注入刺激がほとんどなく、しかも長時間にわたって安定した麻酔効果を発揮してくれるのです。
この麻酔法は現在のところ、美容整形に最も適した麻酔法だと私は考えています。もちろんすべてのクリニックで使用されているわけではありませんが、少なくとも麻酔に理解のあるクリニックの多くは、この麻酔法を採用しているようです。
北村クリニックではこの「カリフォルニア式局所麻酔」に、さらに独自の改良を加えて、麻酔効果とともに治療効果をも高めてくれる麻酔として、すべての治療に役立てています。
麻酔に限らず、予防接種や採血などの、あの「チクッ」とした痛みは誰でも苦手なものでしょう。我慢できないほどのものではないし、ほんの一瞬の痛みだと判っていても、できれば避けたいと思うものです。まして美容整形では「まぶた」「バスト」「ワキ」など、非常に敏感な部位に注射することになるのですから、軽々しく考えることはできません。
そのため北村クリニックでは「麻酔のための麻酔」を用意しています。
目元の整形であれば点眼タイプの麻酔を使い、目元の感覚を鈍らせておいてから麻酔注射を施します。ワキやバストならば「極低温ガス麻酔」です。きわめて低温のガスを吹きつけることで皮膚の感覚を一時的にマヒさせ、その間に麻酔注射を打つ、というものです。このように当院では、痛みに対する万全の配慮をしております。
さらに、局所麻酔と併用するのが「リラックス麻酔」です。これは麻酔液を点滴静注するもので、心身の緊張をほぐし、半ば眠るような、リラックスした状態へと導いてくれる麻酔法です。全身麻酔ではありませんので意識はありますし、肉体的な負担も軽く、豊胸術や脂肪吸引のような大がかりな手術で威力を発揮してくれます。
北村クリニックではこれら複数の麻酔法を効果的に組み合わせた「4段階麻酔システム」を活用することで、患者様の心身のストレスを可能な限り低く抑えた治療を実現しているのです。
そのため北村クリニックでは「カリフォルニア式局所麻酔」をベースに、治療内容によっていろいろな薬剤を適切に配合し、より高い麻酔効果と治療効果の両立を追求しています。その一例をここでご紹介しましょう。
改良型「カリフォルニア式局所麻酔」
注射による局所麻酔を受けたことのある方ならばお判りだと思いますが、一般の局所麻酔はそれ自体、痛みを伴います。ひとつは注射の「チクッ」とする痛みであり、もうひとつは麻酔液を注入するときの「注入刺激」です。この注入刺激は、おもに麻酔液と人間の体液との「浸透圧」の違いによって生まれます。ちょっと難しい話になってしまいましたね。判りやすい例でお話ししましょう。
海水浴に行ったとき、海水の水しぶきが目に入ると違和感とともに痛みを感じます。これは海水と人間の体液の塩分濃度が大きく異なる…つまり「浸透圧の差」によって起こるものです。ところが、ドライアイ用の目薬などは、それを使用してもこうした痛みを感じることはまずありません。それは、浸透圧を人間の体液とほぼ等しく調整してあるため、つまり「浸透圧の差」がほとんどないからです。試しになめてみると、どちらも「しょっぱい水」には違いないのですが、その濃度が異なるために、こうしたことが起こるのです。
麻酔液についても、同じことがいえます。
通常の麻酔液は配合成分の関係上、人間の体液とは浸透圧が異なりますから、注入するときに痛みを感じます。ですがアメリカで開発されたカリフォルニア式局所麻酔は、浸透圧はもちろん、Ph(ペーハー)値まで人間の体液とほぼ同等に調整してあります。そのため注入刺激がほとんどなく、しかも長時間にわたって安定した麻酔効果を発揮してくれるのです。
この麻酔法は現在のところ、美容整形に最も適した麻酔法だと私は考えています。もちろんすべてのクリニックで使用されているわけではありませんが、少なくとも麻酔に理解のあるクリニックの多くは、この麻酔法を採用しているようです。
北村クリニックではこの「カリフォルニア式局所麻酔」に、さらに独自の改良を加えて、麻酔効果とともに治療効果をも高めてくれる麻酔として、すべての治療に役立てています。
「4段階麻酔システム」
さて、もうひとつの「麻酔に伴う痛み」。それが麻酔注射の痛みです。麻酔に限らず、予防接種や採血などの、あの「チクッ」とした痛みは誰でも苦手なものでしょう。我慢できないほどのものではないし、ほんの一瞬の痛みだと判っていても、できれば避けたいと思うものです。まして美容整形では「まぶた」「バスト」「ワキ」など、非常に敏感な部位に注射することになるのですから、軽々しく考えることはできません。
そのため北村クリニックでは「麻酔のための麻酔」を用意しています。
目元の整形であれば点眼タイプの麻酔を使い、目元の感覚を鈍らせておいてから麻酔注射を施します。ワキやバストならば「極低温ガス麻酔」です。きわめて低温のガスを吹きつけることで皮膚の感覚を一時的にマヒさせ、その間に麻酔注射を打つ、というものです。このように当院では、痛みに対する万全の配慮をしております。
さらに、局所麻酔と併用するのが「リラックス麻酔」です。これは麻酔液を点滴静注するもので、心身の緊張をほぐし、半ば眠るような、リラックスした状態へと導いてくれる麻酔法です。全身麻酔ではありませんので意識はありますし、肉体的な負担も軽く、豊胸術や脂肪吸引のような大がかりな手術で威力を発揮してくれます。
北村クリニックではこれら複数の麻酔法を効果的に組み合わせた「4段階麻酔システム」を活用することで、患者様の心身のストレスを可能な限り低く抑えた治療を実現しているのです。
治療メニューによって異なる麻酔液配合
意外に思われるかもしれませんが、麻酔の働きは「痛みを感じなくさせる」というだけではありません。さまざまな薬剤を配合することで、手術の効果を高めたり、術後の回復を早めたりといった効果を持たせることもできるのです。そのため北村クリニックでは「カリフォルニア式局所麻酔」をベースに、治療内容によっていろいろな薬剤を適切に配合し、より高い麻酔効果と治療効果の両立を追求しています。その一例をここでご紹介しましょう。
ワキガ・多汗症治療
ワキガ・多汗症の治療は、その原因であるワキの汗腺類を除去するか機能を抑えるか、いずれかの方法をとることになります。外科治療の場合は汗腺類を物理的に取り除くことになるのですが、これらの汗腺類は周囲の組織との結合力が強く、そのままでは破壊・吸引除去するにも骨が折れます。そこで麻酔液に特殊な薬剤を配合しておきます。これをあらかじめ患部に注入しておくことで、麻酔をかけるとともに汗腺類を周辺組織から分離させ、同時に豆腐のように柔らかく変質させておくのです。
これは「ハイドロダイゼクション」という手法ですが、これにより汗腺類の破壊・吸引除去がより容易になり、手術時間を短縮するとともに治療効果をさらに高めることが可能になるのです。
脂肪吸引
脂肪吸引では、麻酔液に「脂肪乳化剤」を配合します。その名の通り、脂肪を乳化させ柔らかくする薬剤ですが、こうすることでその後の吸引作業が非常にスムーズにでき、しかも美しい仕上がりを得ることができるのです。豊胸術
当院では「脂肪注入法豊胸術」のみを行っています。これは患者様から吸引採取した脂肪をバストに注入していくという手法ですが、注入する脂肪の「温度」によって、その後の生着率…バストに注入した脂肪がどれくらいその場所にとどまっていられるか…が、変化するのです。簡単にお話しすると、豊胸術に使用する脂肪はある特定の温度帯(冷蔵庫なみの低温です)に置いておくと、良い結果が得られます。そのため豊胸のための脂肪を吸引採取するときは、使用する麻酔も特定の低温まで冷やして使用します。こうすることで豊胸効果を高めることに貢献しているのです。
手術そのものはもちろん、麻酔にもいっそうの配慮
いつも感じていることなのですが、美容整形の分野では、どうも麻酔への配慮が十分ではないようです。患者様としては「痛くないの?」という一点に関心が集中しがちですし、私たち医師としてもそこに最大限の配慮が必要なのは当然ですが、麻酔というのは「痛みを感じなければ良い」というものではないのです。ここに挙げた例を見ても、麻酔によって手術の効果が大きく変わる例は実際にあります。また使用する麻酔によって肉体的な負荷は大きく違い、入院の必要性や術後の回復の進み具合なども変わってきます。
一般の方々にとってはピンとこない話かもしれません。ですが麻酔ひとつで手術の成否が大きく左右されてしまう…ということも、あり得ないことではないのです。