鼻を高く
美容整形のなかでも代表的なのがこの鼻を高くする手術。
昭和30年代はシリコンやオルガノーゲンといわれるものを注射器で注入して高くする整形が流行った。
しかし変形などのトラブルが相次ぎ、衰退。
それに代わって、シリコン製プロテーゼが主流となった。
昭和60年代「異物は使いたくない」と言う声に答えて、耳の軟骨を細工して鼻を高くする「耳介軟骨移植」が注目を集める。
現在も頑なにこれをやっている病院もある。
もちろん異物でないという安心感はあるが欠点も多い。
まず軟骨は薄いため重ねて細工してもあまり高さが出せない。
第2に軟骨は元来の形に戻ろうとするため鼻筋のような長く皮膚の薄い所に使うと変形が目立つ。
第3は変形などがおこって元に戻したい場合、軟骨が周囲の組織と癒着しており除去は大変困難である。
だから当院では耳介軟骨は鼻先を少し高くしたいときだけ使用し、鼻筋を高くする場合にはプロテーゼを用いる。
「つづく」
- 2005年08月02日
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