医療用ボンド
皆様「医療用アロンアルファ」という接着剤をご存知だろうか?
組織同士をくっつけるボンドである。
もちろんプラスチックなどの非生物であれば問題ない。
しかし生体の場合どうなのだろう?
「限りなく接近しているがくっついてはいない」というのが正解。
生体組織がくっつくためには血流のある部分同士が密着する必要がある。
ところがこのボンド自体は吸収されることなく永久に残ってしまう。
つまり組織同士の間に「プラスチックのついたて」をしているのとおんなじ。
これでは本当に創が治っていることにはならない、。
また異物である以上、感染の原因になることも考えられる。
縫合糸であれば簡単に抜けるがボンドの場合、困難を極める。
なんでも新しいものがいいわけではない。
- 2006年03月04日
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