シリコンバッグが変形、取り出してコンデンスリッチで修正
本日の患者様は複数回の豊胸手術をうけられた患者様です。
数十年まえにシリコンバッグによる豊胸手術をうけられましたが
すぐに硬くなってしまいました。
再度その病院で入れ替え手術をうけました。
しかしまた硬くなってきました。
ところがその病院はすでに廃業されており
しばらくようすをみることにしました。
ある時からいままでとは違うかたさが周囲にあることに気づきました。
他の病院へいってみると
「シリコンバッグが破れて中身がもれている。
今度は安全な生理食塩水バッグしかも2重膜構造の最新のものに入れ替えましょう」
ということで、言われるがままに手術を受けました。
しかしまたすぐに硬くなり、今度はだんだんと萎んできました。
しばらく経過観察していましたが
我慢できなくなり、その病院へ電話してみました。
しかし、その病院も倒産していました。(かなり有名なクリニックだったのですが・・・)
そこでネットで当院をお知りになり御来院の運びとなりました。
診察させていただくと、確かに高度の変形がみられ
中身も減ってもれているようです。
昔の周囲へ漏れ出している液体シリコンによる変形を全部取り除くことは
できませんが、バッグを取り出して出来る限りの修正を加えることでご了承いただき
手術となりました。
もちろん初めはベイザーで脂肪吸引です。
ベイザーだから良質な脂肪が大量に取れます。
さてお次は問題のバッグの取り出しです。
遠いですが脇の下からのアプローチです。
そこから指を入れていくと、むむむ・・・?
おかしい。
本人が聞かされていた生理食塩水バッグではなく
普通のシリコンバッグじゃないか。
おまけに中身のシリコンが漏れ出しています。
すぐにその周辺をお掃除します。
こんなものが入っていました。
変色してボロボロです。
最後に成長細胞とコンデンスリッチ脂肪を注入しておしまい。
お疲れ様でした。
ご本人に違うバッグが入っていたことを告げると
「えー」
と絶句していました。
でもこれでもう大丈夫です。
何か心配なことがございましたらいつでmご連絡下さい。
- 2012年11月03日
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