バストのシリコンバッグ修正

バストの手術は毎日のようにおこなっているが


最近シリコンバッグを抜いて脂肪注入で修正したいという


患者さまの希望が多い。


 


皆様シリコンバッグを抜けばとりあえず簡単に


もとに戻ると考えているようだがそれほど話は簡単ではない。


 


プロテーゼはあくまでも異物である。


しかも巨大である。


異物が長期間入っているとそれに接した正常組織が委縮変形をおこす。


大胸筋の下に入っていて、下の肋骨が変形していたという症例もある。


 


その点脂肪注入では正常組織が変形することなどない。


またシリコンバッグを入れていた時のような不自然さや、


精神的な後ろめたさもない。


なによりも自分自身の組織であるという安心感は


なにものにも代えられない。


脂肪注入とシリコンバッグを両方おこなっている病院のドクターとお会いする機会があったが、


やはり脂肪注入の割合が圧倒的に増えてきたとのことである。


 


以前から私が予言していた通りになってきた。


 


しかし脂肪注入は簡単ではない。


卓越した脂肪吸引の技術と、再生医療を用いた高度な注入テクニックが揃って


はじめて最高の結果が得られる。


 


脂肪注入が主流になりつつある今こそ、正しい医者選びが必要である。

  • 2009年12月17日
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