匠の技
昨日の新聞に
マラソン選手のQチャンの履いている靴を
作っている職人さんの記事がでていた。
それによると
彼女の脚の長さは左右で数ミリ違うそう。
それが故障や不調につながると判断。
早速その差を完璧に埋める靴を作成し
はいてもらったが
彼女は「おかしい。はきにくい。」
といいそれを却下した。
目標はあのシドニーオリンピック。
しかし職人さんは自分の判断を信じて
完璧ではなくほんの少しだけ調整したものを
彼女に黙って作成し
彼女はそれを履いてオリンピックに臨み
みごと金メダルを勝ち取った。
試合後に彼女にそれを打ち明けると
「全然、気にならなかった。すごく走りやすかった。」
と答えた。
その日彼は辞職届を胸にしたためていた。
それほど自分に自信と誇りがあるということ。
カッコイイ!
僕も同様に患者様がわからない程度に
微妙に調整することがある。
このこだわりが
綺麗かそうでないかの差につながる。
このこだわりを持つ者だけが
プロといえる。
- 2009年02月06日
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